いくつかの質問への回答次第で結果が異なる診断サービス。さまざまな用途に使えるので無料特典として有効です。ですが診断サービスを作るためには専用の有料ツールを使うのが一般的です。ここではHubSpotとGoogle Formsを組み合わせて診断サービスを作る方法を紹介します。
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あなたはWebサイトで「あなたの仕事適性を調べてみよう」とか「あなたの適正年収を知ろう」といった無料診断サービスを見たことはないですか?動物占いなどの性格判断も人気ですよね。
このような無料診断サービスは利用者にとっても自身の適性や適正年収を知ることができる、という特典になりますが、事業者にとっても有益なものです。メールアドレスなどのコンタクト情報だけでなく、質問によっては居住地、年収、志向といった細かいプロフィール情報を得ることができるためです。
ですがWebサイト上で診断サービスを実装できる製品は有料が多く簡単には手が出せません。そこで今回は簡易な診断サービスをHubSpotとGoogle Formsを使って実装する方法を考えてみましょう。Google Formsの弱点である診断結果によって異なる結果を伝える、という点をHubSpotと組み合わせることで解決しています。
Google Formsは無料で使うことができるフォームツールです。回答を一つだけ選ぶラジオボタンや複数選べるチェックボックス、長文記述など便利な項目があらかじめ準備されていてアンケート収集などに便利です。
Google Formsはテストにも利用できます。例えばラジオボタンで4択の質問を作ります。正解と配点を決めておけば採点も自動で行います。オンライン環境で小テストを行う場合などは大変便利なツールです。
ただしGoogle Formsだけで診断サービスを作ろうとすると難しい部分もあります。順を追って説明していきますね。
Google Formsで便利なのがこの条件分岐です。回答次第で次の質問を変えることができるのです。一般的な例を紹介すると...
というものです。この条件分岐機能を利用して診断サービスを作れないか考えました。この図はシンプルな一例です。2つのYes/Noで答える質問があり、回答によって全部で4種類の診断結果に分岐します。
実際にはYes/Noの選択だけでなく、4択など複数選択肢で分岐させることもできます。そこそこ複雑な条件分岐も作れますが画面では1列のシーケンスになっているのであまり複雑にすると管理が大変です。
とはいえこれでGoogle Formsを使って簡易なものなら診断サービスを作れそうですね。
ここで課題になるのが全ての質問に回答(フォーム送信)した後に送信されるサンクスメール(確認メール)です。Google Formsは質問内容の分岐はできるのですがフォーム送信後のサンクスメールは1種類しか作ることができません。
できることなら診断結果#1の人には#1のメールを、診断結果#2の人には#2のメールを...と送信する内容をカスタマイズしたいですよね。これはGAS(Google Apps Script)などでコーディングすれば対応できそうです。
ですがスクリプト言語は一種のプログラミングであり誰もが使いこなすにはハードルがあります(僕も得意ではありません)。そこで別の方法を考えました。
そもそもメールをカスタマイズしたい理由を振り返ってみましょう。カスタマイズされた診断結果をきちんと届けること、ですよね。だとしたらそれはメール以外の方法でもいいのではないか?これが最初に考えたことです。
メール以外で診断結果をきちんと届ける方法はどうすればいいのか?考えた結果フォーム送信前の最終画面に診断内容のサマリーを記載してしまうことを考えました。最終画面にはサマリーだけを表示するようにして、「詳しくはこちらから資料をダウンロード」というリンクを用意することで詳細資料への導線も作ることができます。
この場合、利用者がフォームを送信しないのでは?という懸念があります。フォームを送信しなくとも診断結果を読むことができるのでフォームを送信する動機付けが生まれません。まして「詳しくはこちらから資料をダウンロード」というリンクがあればそちらへ遷移してしまうでしょう。
フォーム送信せずに資料ダウンロードページに遷移するとユーザーのメールアドレスなどの情報を収集することができません。ではどうするか?僕の選んだ解決策は「フォーム送信しなくても(しても)いい」ようにする、というものです。
そこでHubSpotと連携させることにしました。簡単なフローを下に描きました。こんな流れです。
HubSpotとGoogle Forms連携の簡単なデモ環境を作りました。下のボタンからサンプルGoogle Formsへ遷移できます。
なお既にHubSpotで作ったLPに登録した前提です。ボタンをクリックしてもメールアドレスの登録は不要です。
HubSpotとGoogle Formsを組み合わせて簡易な診断サービスを作る場合のメリットを紹介します。
HubSpotとGoogle Formsの組み合わせは簡単に実装できますがデメリットもあります。
今回は簡易な診断サービスを作る方法を考えてみました。より複雑な診断サービスや見た目を美しくしたい場合はヨミトルやJudgeなどの専用ツールを考えてみましょう。
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