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TMR、40代50代のキャリア意識を調査。関心ごとのトップはライフワークバランス
40代50代100名にキャリアにおける不安・関心ごとを調査
合同会社TMR(以下TMR)はインターネットを用いて40代50代のキャリア意識を調査しました。
調査から40代と50代ではキャリアにおける不安が異なることがわかりました。40代では「他社で通用するか?」「このままでいいのか?」といった現在のスキルへの不安が強く、50代になると「いつまで働けるか?」といった将来への不安が強くなります。
一方でキャリアについての関心ごとは両世代ともに「ライフワークバランス」が最高となりました。
この記事は旧ホームページの記事を再掲載したものです。オリジナル投稿は2023年3月です。
TMRってどんな会社なの?代表はどんな人なの? → よかったらこちらも参照ください
キャリアの不安を解消するにはキャリアデザインが有効
TMRはこの不安の解消のためにひとりひとりのキャリアデザインが有効だと考えています。
40代はキャリアデザインを通じて望む姿、自身のスキルを言語化する
40代最大の不安、「他社(違う環境)で通用するか?」を解消するには、まず自分が望むキャリア像を明確にする必要があります。
キャリアデザインでは自分自身が望んでいるもの、求めているものを言語化していきます。そのため具体的な目標を設定することができます。
またデザインの過程で今まで積み上げてきたスキルや経験などの棚卸しを行います。これにより目指すべき目標とのギャップを明らかにし、必要なリスキリングを明確にすることができるようになります。
50代ではセカンドライフ・セカンドキャリアも意識する
50代最大の不安である「いつまで働けるのか?」に対してもキャリアデザインは有効です。キャリアデザインは50代のセカンドライフ、セカンドキャリアを視野に入れた目標設定が可能となります。また今まで積み上げてきたものを言語化することで、新たなキャリアを目指すために必要な資源を明確にすることができます。
属性ごとのキャリア不安の特徴
今回の調査では40代と50代でキャリアにおける不安に明確な違いが出ました。また女性に集中した不安があることもわかりました。
40代のキャリアにおける不安は「他社で通用するか?」
40代の不安は「他社(違う環境)で通用するか?」がトップで「会社の将来が不安」「このままでいいのか(漠然と不安)」が続きます。質問は自由記述ですが、この3つに分類される不安が回答者の35.7%を占めました。一方でこの3項目は50代では9.7%しか挙げていません。
今のままでいいのかわからない。今の会社が安泰なのかもわからない。でも違う環境で自分はやっていけるのだろうか?そんな40代独特の不安が読み取れます。
40代はライフステージに変化が多く、社会人人生もまだまだ続きます。自分が習得してきたスキル・経験が十分なものなのか?という「現在」が大きな不安要素になっていると言えそうです。また、今の環境が変わってしまうことによって急に違う環境に投げ出されることへの心理的抵抗もうかがえます。
他社(違う環境)でも通用するためには、サイロのように閉じた組織だけで通用するスキルではなく、普遍的なスキル、能力を備える必要があります。そのためにはリスキリングが有効といえるでしょう。一方でパーソル総合研究所の「グローバル就業実態・成長意識調査(2022年)」によると40代の学習・自己啓発への取組みは他の世代と比べても低くなっています。
ライフステージの変化など40代固有の忙しさがある中で、いかにリスキリングの時間を生み出すかが課題といえるでしょう。
50代のキャリアにおける不安は「いつまで働けるか?」
50代の不安は「いつまで働けるか?」がトップで回答者の34.1%が挙げています。40代では10.2%しかこの不安を抱えておらず50代の特徴といえるでしょう。
役職定年、定年退職、雇用延長。50代にとって収入ダウンややりがい喪失といった局面が目前に迫っています。その中でいかに長く働き続けることができるか?収入を確保できるか?50代の切実な不安が読み取れます。
いつまで働けるか?この不安を払拭するためにはマルチキャリア、セカンドキャリアの準備が重要です。早期退職など雇用の絞り込みが進む中でも選ばれる能力を持つ。そして雇用延長など給与水準が下がる中で必要な収入を確保する。そのためには自分の進路を会社に委ねるのではなく自ら作っていくことが必要です。
パーソル総合研究所の「グローバル就業実態・成長意識調査(2022年)」によると今の勤務先における継続意向は30代以降年齢とともに継続意向が高まり、また転職意向は年齢とともに下がります。つまり50代の多くは今の勤務先で働き続けることを望んでいるのです。
しかし継続を希望していても実際には雇用は限られ、収入が下がる可能性が高くなります。その点を冷静に判断し、マルチキャリア、セカンドキャリアを具体化していくことで不安を払拭することができるようになります。
女性では「職場復帰」や「キャリアと呼べるものがない」という不安も
この調査でわかったのは女性に集中する不安があるということです。「(産休などから)仕事に復帰できるか?」「特にキャリアと呼べるものがない」というものです。女性の28.9%がこの不安を挙げています。
職業としては専業主婦(主夫)またはパート・アルバイト、年収200万円未満の層が中心です。
長いブランクや専門性の高い業務経験がないことが就業への不安につながることは理解できるものです。この場合、リスキリングも有効ですがその前に、望むもの、求めるものは何か?という自分自身の目標を定めることが重要だと考えています。
自分にはキャリアがない、と思っている専業主婦(主夫)やパート・アルバイトであってもリスキリングによりスキル習得は可能です。また趣味での経験などで優れたスキルを持っている人も多くいます。
しかし、なにを目指すのか?という目標がないと無目的な学習に陥りかねません。セミナージプシーと呼ばれる、学習ばかり繰り返して、成果に至らない人も多いのです。
そこで、この層ではまず「やりたいこと」「なりたい姿」をはっきりさせることが重要と考えます。目標が明確になれば必要な学びの量もおのずとはっきりするからです。
キャリアに対する関心ごとのトップは「ライフワークバランス」
今回の調査ではキャリアの不安だけでなくキャリアにおける関心ごともヒアリングしています。
勤務先での昇進・転職・起業複業・収入アップ・ライフワークバランス・その他から選択(複数選択可能)
全体回答での関心ごとはライフワークバランス(34.3%)、収入アップ(24.1%)、転職(11.0%)、起業複業(9.5%)、勤務先での昇進(6.6%)の順となりました。ライフワークバランスは年代や世帯年収などの属性での差はなく、いずれの層でも最も高い関心ごととなっています。その他(14.6%)における自由記述の中では「自給自足」、「スキルアップ」などが複数者からの回答として挙げられています。
男性では「収入アップ」への関心が高い
性別による回答には差が見られます。男性では収入アップが最も関心が高く(32.4%)、ライフワークバランスは2番目(23.5%)となりました。
男性における収入アップへの関心は特定の世帯年収に偏らず、高年収でも低年収でも収入アップへの関心が強くなっています。
自らデザインすることで「新しい働き方。暮らし方」を手に入れる
セルフキャリアデザインが「新しい働き方。暮らし方」を実現する
TMRは「新しい働き方。暮らし方」でハッピーになろう、をパーパス(企業目的)としています。
「新しい働き方。暮らし方」は、ひとりひとりが自らの望むキャリアやライフスタイルを手に入れることで実現できるようになります。そこでTMRはセルフキャリアデザイン・プログラムにより、ひとりひとりが自ら望むキャリアを手に入れられるように支援しています。
セカンドライフやライフスタイルのデザインも重要
今回の調査から以下の2点ではこれまでのキャリアデザインから枠を広げたライフスタイルデザインが必要だと感じました。
- 50代向け:複業などマルチキャリアを考慮したセカンドライフデザイン
- 女性向け:新たにキャリアを作るために自身が望むライフスタイルデザイン
TMRはこの2つの課題に対してコーチング・プログラムを提供しています。セカンドライフやライフスタイルなどの夢をきちんとデザインすることでひとりでも多くの人が「新しい働き方。暮らし方」を手に入れられるようにサポートします。
調査内容 実施:2023年3月2日~9日。対象:全国の40代50代100名。方法:ミルトーク(マクロミル社)を利用したインターネット調査