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YouTubeでは有料コンテンツ配信ができないのでVimeoを採用した

オンライン講座は売上の自動化につながるのでひとり法人では人気のビジネスモデル。TMRはこの講座配信環境をSaaSを組合せて低コストに構築しました。今回は動画配信としてVimeoを選んだ背景をお伝えします。

TMRってどんな会社なの?代表はどんな人なの? → よかったらこちらも参照ください

これまではYouTubeの限定公開機能を使って会員向けに配信

合同会社TMRではヤツクルという会員プログラムを運営しています。これは八ヶ岳への移住・八ヶ岳での起業を考えている人向けの体験・交流プログラムです。主な登録者は八ヶ岳移住を希望する都市部在住者と八ヶ岳で実際に暮らして事業を営んでいる人たちです。

定期的に移住セミナー、地域起業セミナーを開催していて過去のセミナーもアーカイブとして会員サイトから共有しています。

ヤツクルは登録無料のプログラムであり、セミナー参加も無料です。そのためYouTubeの限定公開動画としてアーカイブを共有していました。

オンライン講座は有料コンテンツなのでYouTube配信できない

一方今回考えているのは有料のオンライン講座。購入した人だけがアクセスできるようにするコンテンツ管理機能などが必要です。今回は5日間講座なので5つのステップメールに限定公開動画リンクを埋め込むことで複雑なコンテンツ管理を回避しました。

ここで問題なのはYouTubeでは規約上有料コンテンツの配信ができないことです。

ヤツクルのような無料登録プログラムとは異なりオンライン講座は有料が前提。他のプラットホームを探す必要がありました。

動画配信ツールとクラウドストレージを比較

そこで考えたのは動画配信ツールかクラウドストレージを用いる方法でした。

具体的に比較したのはVimeo(動画配信)とDropbox(クラウドストレージ)です。そもそもは全く異なる目的のツールですが動画を保管してアクセス管理ができる、という観点では同じです。

比較の結果、Vimeoを選びました。

Dropboxもいいな、と思ったのですがコンテンツのダウンロード禁止といった細かいアクセス権制御はEssentialsプラン以上出ないと利用ができないのです。さすがに有料講座コンテンツをダウンロードされても困りますよね。(Vimeoはすべてのプランでダウンロード禁止の設定ができます)

一方でオンライン講座がテキストなど動画以外のコンテンツも多いのであればDropboxの方が便利な人もいることでしょう。ちなみに容量で比較すると圧倒的にDropboxが有利です。

例えば同額(1200円/月)のプランの場合、Vimeoは60件までの動画、Dropboxは2TBまでのコンテンツです。単純に2TBを60本で割り算すれば1動画あたり33.3GBまで使うことができます。オンライン講座のように短い動画コンテンツが多いならばDropboxの方が便利かもしれませんね。(ただしDropbox Plusプランではダウンロード禁止設定ができないのでEssentialsプラン以上が前提)

Vimeoは有料配信に対応して低価格から始められる

オンライン講座をやっている事業者ではVimeoを使っている人が多くいます。実際調べてみると規約としても有料配信に対応していて費用も比較的低価格から始めることができます。

Vimeoの価格体系は以下の通りです(2024年3月時点:出典はこちら)

  • Freeプラン(無料)...3件までの動画
  • Starterプラン(1200円/月)...60件までの動画
  • Standardプラン(2900円/月)...120件までの動画
  • Advancedプラン(5500円/月)...500件までの動画

扱えるのは動画ファイルだけ。ディレクトリー構造のフォルダを作ってファイルを整理することができます。

今回はまだ講座の本数も少ないのでStarterプランで契約しました。他の講座も配信する場合はStandardプランへのアップグレードが必要になるかもしれませんね。

Dropboxもほぼ同じコストでファイル共有できる

クラウドストレージはDropbox以外にもBOXやGoogle Driveなどいろいろありますがアクセス制御の細かさや動画という転送速度が求められるコンテンツであることを考えるとDropboxが便利です。

Dropboxの個人向け製品価格体系は以下の通りです(2024年3月時点:出典はこちら)

  • Basicプラン(無料)...2GBまで保存可能
  • Plusプラン(1200円/月)...2TBまで保存可能
  • Essentialsプラン(2200円/月)...3TBまで保存可能

動画コンテンツだけでなくワークシートや受講マニュアルなどのコンテンツも一元管理できるのも魅力でした。他にもDocSendと呼ばれるコンテンツ分析(例えば動画のどこで離脱しているか?など)もできるのも嬉しいところです。

VimeoとDropboxの判断基準は「動画以外」のコンテンツ

そもそも違う用途のツールであるVimeoとDropboxの比較なので一概にどちらがいい、と言えるものではありません。なのでいずれかが優れていて、一方が劣っている、というものではありません。

ただファイルを保管し、共有リンクを設定する、という意味では同じです。今回のようにオンライン講座配信という用途であればいずれも似たような価値を得られます。

今回僕は動画ダウンロード禁止をStarterプラン(1200円/月)でも利用できることからVimeoを選びました。ですが3000円/月程度までの出費を厭わなければDropboxのEssentialsプランの方が容量が大きく動画以外のコンテンツ(ワークシートや受講マニュアルなどExcelやPDF形式のもの)も同じように管理できるというメリットもあります。

今後の講座形態次第(短い動画本数が多い、動画以外のコンテンツが多い、など)ではDropbox Essentialsプランへの移行も考えたいと思います。

実はHubSpot Professionalプランなら動画もHubSpotで管理できる 

実はHubSpotでも動画コンテンツを管理することができます。ただこれはProfessionalプラン以上なんですよね。HubSpotはStarterプランとProfessionalプランの価格差が大きいのが特徴です。スモールビジネスでProfessionalプランを選べる人は限られるでしょう。

  • HubSpot無料プラン(無料)
  • HubSpot Starterプラン(1800円/月)
  • HubSpot Professionalプラン(129,600円/月)

スモールビジネスでHubSpotを使う場合はStarterプランをベースに、足りない機能を他のSaaSで補う、というのがおすすめです。

営業・マーケティングの自動化で少人数で効率的なビジネスを

中小企業(特に従業員20名以下)やひとり法人でもっとも貴重なリソースは人員です。そのなかでも製造や開発に関わらない営業・事務はできるだけ効率化したいものです。インバウンドマーケティングを活用することで営業とマーケティングを一体化させ、限られた人数でも効率的な営業活動が可能になります。

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  • ホームページを単なる情報提供の場ではなく問い合わせや案件創出の場に活用したい
  • 既存顧客へブログやメールマガジンを活用してリピート売上を創出したい
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TMRは中小企業やひとり法人こそ営業生産性を高めるDXが必要と考えています。上記でお困りの方はTMRへご相談ください!