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WordPressの記事コンテンツをMySQLから掘り出す

きっかけはWordPressからの移行の失敗

この記事はちょっとDXコンサルティング屋としてはお恥ずかしい事件からの学び。でも同じような失敗に陥った人にも役立つように学びを記事にしてみました。

TMRってどんな会社なの?代表はどんな人なの? → よかったらこちらも参照ください

HubSpot CMS(無料版)はドメイン接続しないとページ作成できない

別の記事でも書きましたがHubSpot CMSは無料版の場合、有効なドメインと接続をしてからでないとページ作成ができません。これはゼロからホームページを作る場合は問題ないのですが既存のホームページがある場合はやっかいです。

というのは有効なドメイン(つまり今ホームページで利用しているドメイン)をHubSpotと接続しなければ1ページも作成できないからです。今利用しているドメインをHubSpotと接続するということは、今稼働しているホームページが一時的とはいえ利用できなくなるということなのです。

なにも考えずにHubSpot CMSに移行してしまったが...

でもまあ、ドメインと接続しなければ始まらないなら仕方ない。僕は深く考えずに会社のドメイン(tmr-llc.jp)をHubSpotと接続させることにしました。途中DNSの書き換えが必要となり、その時もなにも考えずにHubSpotが指定するIPアドレスでさくらインターネットのDNSを書き換えました。

(いや、これ絶対やっちゃいけないヤツです。IPアドレスなどの重要な情報を書き換える場合は必ず今の設定内容をメモして元に戻せるようにしておきましょう)

コンテンツのバックアップはなにより大事

ともあれ有効なドメイン(tmr-llc.jp)はもはやHubSpot CMSでしか利用できません。会社のホームページがいつまでも404という状態は避けたいのですぐに作成し始めました。

初めてのツールだったので手探りでしたが、そこはテンプレートを埋めるだけ。ともあれホームページの大枠を作っていきます。会社案内、事業紹介などができたところで、ブログ(記事)を作ろうとしたのですが...

そう、もう有効なドメインが繋がっていないのでWordPressにログインできないのです。つまり過去書き溜めたブログ記事を見ることができないわけです。

(だからこれ、絶対やっちゃいけないヤツです。移行する時は必ずコンテンツのバックアップをしておきましょう。WordPressではエクスポートという機能でコンテンツをXMLファイルで書き出すことができます)

旧ホームページのブログ記事をなんとか復旧したい

さあ、困りましたね。ブログサイト・ヤツナビと違って会社ホームページにはそこまで多くのコンテンツはありません。しかしいくつかの記事はどうしても新ホームページにも掲載しておきたかったのです。

ブログ記事のないホームページはただの器

ワーケーションの市場動向、地方移住の市場動向。これらトレンドをまとめた記事はニュースサイトに転載されたりSEOで上位となったり、会社ホームページへの重要な導線となっていた記事です。

そもそも会社ホームページはフォーマットが決まっているので単体でそこまで集客できるものではありません。魅力的なブログ記事がなくてはただの器なんです。広告やSNSで集客する方法もありますがきちんと会社の考えていることを伝えるためにもブログ記事は大事です。

(とはいえWordPressにログインすらできない状態ではどうしようもありません)

WordPress内のファイルに直接アクセスすれば...

WordPressにアクセスできないとはいえコンテンツは残っているはず。だとするとファイルマネージャなどでフォルダ内のコンテンツに直接アクセスすれば復旧できるのではないか?そう思っていろいろ調べ始めました。

「WordPress ブログ記事 ディレクトリ」「WordPress 記事 フォルダ」いろいろ探した結果わかったのはファイルとして管理されているのはタグやパーマリンクといった属性情報だけ。肝心のコンテンツ本体はMySQLというデータベースであることがわかりました。

(データベースへアクセスして、って時点でかなりの難易度だなあ、って思って凹みました)

phpMyAdminというツールでなんとかなりそう!そしてついに...

そんな中で出会ったのがこの「WordPressデータベースの構造と操作方法」という記事。phpMyAdminというツールを使えばデータベースもファイルディレクトリと似たような感じで操作でき、中のデータ(コンテンツ!)にアクセスできそうです。

さくらインターネットのコントロールパネルの中でphpMyAdminが使えることがわかった時はホッとしました。これでイケる!(かもしれない)。ちょっと記事とはテーブル名が異なっていて困惑しました(wp_postsというテーブルはなくwpXXXX_posts...XXXXはいろんな文字)が、無事コンテンツを発見しました。データベースの中には同じ記事もリビジョンされるごとに保存されるのでたくさん入っています。publishというのが公開されているコンテンツなのでそれを選べば大丈夫です。

コンテンツはHTMLなのでそのままソースコード欄に貼り付けるもよし、エディタに貼り付けて余計なHTMLを消すのもよし。テキストデータさえあればなんとかなります。

結果的になんとかなったけれど、そもそもの話として...

というわけで今回はなんとか旧ホームページのブログ記事を見つけて復旧することができました。でも今回の手順はそもそも事前にバックアップ(エクスポート)しておけばなんの問題もなかった話です。

  • DNSなど重要な設定を変更する場合は必ず値をメモして元の設定に戻せるようにしておく
  • CMS移行するならばコンテンツは必ず事前にバックアップをとっておくこと

僕のような絶対やっちゃいかん失敗をする人はいないかもしれません(いないでほしい)が、なんらかのトラブルでWordPressにログインできないなんてこともあるかもしれませんよね。そんな時もコンテンツ本体はMySQLのwpXXXX_postsテーブルを探してみると見つかりますよ。

今回はちょっと失敗談の紹介でした。

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