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さくらインターネットのDNSサービスでHubSpotのDKIM設定を行う

合同会社TMRはMA・CRM製品であるHubSpotのパートナー(Solution Provider)です。今後HubSpotを利用するTipsもこちらで紹介していきます(HubSpotパートナー一覧でTMRを探す)。今回はメルマガ配信で求められるDKIM設定をさくらインターネットのDNSサービスで利用する方法をお知らせします。

TMRってどんな会社なの?代表はどんな人なの? → よかったらこちらも参照ください

TMRでは2023年から自社ホームページをWordPressからHubSpot CMSへ移行しています。また自社メルマガ配信もHubSpot Marketing Hubの機能を利用しています。これら自社の知見を含め主に中小企業やひとり法人のMA(マーケティング・オートメーション)やCRM(カスタマー・リレーション管理)を支援します。

メルマガ配信にはDKIM設定など「なりすまし防止」対策が必須に

Googleが運営するGmailを個人メールアドレスとしては利用している人も多いかと思います。GoogleはGmailユーザーをフィッシング詐欺などのリスクから守るためにメルマガ配信者に「なりすまし防止」を義務付けました。具体的には2024年2月1日から1日に5000件以上送信する配信者はGoogleの定めるガイドラインを守らないと「迷惑メール」に自動振り分けされる可能性が高くなります。

これはメルマガ登録解除が用意されているか?「なりすまし防止」の設定がされているか?などの項目が含まれます。「なりすまし防止」設定にはDKIM, SPF, DMARCなど複数のものがありますがGoogleが必須としているのがDKIMです(SPF, DMARCの設定も推奨されている)。

HubSpotは有料プランではDKIM設定が必須になっている

HubSpotはStarter以上の有料プランを利用する場合、マーケティングメール(メルマガ)配信のためにはDKIM設定が必須になっています(SPF, DMARCの設定も推奨されている)。つまりHubSpotでメルマガ配信するならばGoogleのガイドラインを満たすことができるのです。これは心強いですね。

HubSpotはナレッジ記事が充実しているので設定方法は簡単に見つけることができます。詳しくはこちらの記事を参照ください。(Eメール認証の概要HubSpotでEメール認証を管理する)

DKIM設定はDNSプロバイダーのDNSレコード編集で行う

DKIM設定のポイントはHubSpotの中で行うのではなく、利用しているDNSプロバイダーのDNSレコードを編集する必要がある、ということです。HubSpotのナレッジではGoDaddyやCloudflareなど主要海外DNSプロバイダーの設定方法は具体的に紹介されているのですが国産プロバイダーの情報は十分ではありません。

国産プロバイダーではGMOインターネット、エックスサーバー、さくらインターネットなどがありますがTMRではさくらインターネットを利用しています。そこで今回はさくらインターネットのDNSレコードを編集する必要があるのですが、ちょっと手間取ったのでメモ代わりにこの記事を書きました。

さくらインターネットのDNSレコード編集を行う場合

さくらインターネットのDNSレコード編集は以前Google Workspaceの設定でも行ったことがあります。さくらインターネットのHelp情報を参考に「ドメインコントロールパネル」にログインし、Helpの「(2)さくらのDNSに設定する(詳細設定)」を参考に「ゾーンの情報(Whois)」の編集を行います。

以下にさくらインターネットの名称とHubSpotのレコードの対比をしながら手順を記します。

  1. (さくら)「エントリ名」に(HubSpot)「Host(または「ホスト名」)」の内容を貼り付けます
  2. (さくら)「タイプ」から「CNAME」を選択する
  3. (さくら)「データ」に(HubSpot)「Required Data(または「必要なレコード」)の内容を貼り付けます
  4. (さくら)「DNSチェック」のチェックボックスをOFFにする
  5. (さくら)「追加」を選択の後「保存」を選択
  6. 正しくDNSレコードが更新されていることを確認して閉じる

[注意事項]

「さくらインターネット DKIM設定」で検索すると、さくらインターネットのWebメールサービスに対するDKIM設定の方法を紹介するHelp情報が紹介されます。

ですがこの設定ではHubSpotで配信するメールのDKIM設定はできませんのでご注意ください。

 

 

DNSチェックを行うをOFFにする必要がある

ここでのポイントが「DNSチェック」をOFFにすることです。これがONの状態だと「名前解決できないホストが指定されました」というエラーメッセージが表示され保存することができません。

実は僕自身ここで長いことつまずきました。DNSチェック=ONがデフォルト設定になっていることもあり、どうしても設定を変更しても保存できなかったのです。

そこで「エントリ名」をDKIMに設定したり、「タイプ」をTXT指定したりいろいろ試したのですがHubSpotの設定が完了せず、悩んでいたのです。DNSチェック=OFFにすることを忘れないでください。

このタイミングでSPF、DMARC設定もしておきましょう

GoogleもHubSpotもDKIM設定だけでなくSPF, DMARC設定も推奨しています。DNSレコードの編集をする際に同時にSPF、DMARCも設定しておきましょう。HubSpotのナレッジ(HubSpotでEメール認証を管理する)の手順通りに行えば簡単に設定できます。

SPF, DMARCはDNSチェック=OFFの落とし穴がないのでより簡単に設定できることでしょう。

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