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年額8万円でオンライン講座配信環境をHubSpotを核に構築する

オンライン講座は売上の自動化につながるのでひとり法人では人気のビジネスモデル。今回はこの講座配信環境をSaaSを組合せて年額8万円で構築したので構成をお伝えしようと思います。中核となるのはCRMのHubSpotです。

TMRってどんな会社なの?代表はどんな人なの? → よかったらこちらも参照ください

 

課題:オンライン講座配信を安価に構築したい

コーチング・コンサル内容を講座化して売上安定化を期待

TMRではこれまで「夢をデザインする」というタイトルでキャリア・ライフスタイルデザインをを1on1型コーチング・セッションで提供してきました。

講座内容の半分は講義。自身の本質を深堀したり、理想と現実のギャップを客観視するなどのエクササイズが多く含まれます。この講義の部分をオンライン講座とすれば、1on1セッションは既にエクササイズを修了した前提で深くクライアントの課題にフォーカスすることができます。またクライアントも「教えてもらえば自分でできる」内容を自分の都合に合わせて実施することができます。

そこでハウツーやエクササイズをオンライン講座として切り出し、1on1コーチングセッションは希望者向けオプションとして商品化することにしました。

ですがオンライン講座配信ツールは高額なものが多く、もっと安価で構築できないか模索。HubSpotを中核に複数のSaaSを組み合わせてオンライン講座配信環境を年額8万円以下という低コストで構築できました。

この記事ではその過程で出会った課題と解決策を中心にお伝えします。

解決策:HubSpotを核に安価にオンライン講座配信を構築

利用したITツールはHubSpot(Starterプラン)、StreamYard(Basicプラン)、Vimeo(Starterプラン)、Canva、Stripeです。各々の関連は下図のようになります。なお価格は2024年4月時点のものです。

  • HubSpot(Starterプラン) 年額21,600円(無料プランもあります)
  • StreamYard(Basicプラン)年額$240(無料プランもあります)...US$1=160円換算で38,400円
  • Vimeo(Starterプラン)年額14,400円(無料プランもあります)

合計年額74,400円。ドメイン料金や諸々見込んでも年間8万円以下で構築できます。

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集客・登録:HubSpotで広告・CTAを管理しフォームで登録へ

まずは集客・登録のフローです。ここはHubSpotの機能をそのまま利用します。集客のための広告はHubSpotで管理。今回はMeta広告を利用しました。ホームページ上のCTAも有効です。広告とCTAを活用して申込みページ(LP)への導線を作ります。

申込みページ(LP)のフォームで登録をしたら講座情報をメールで送信します。今回は顧客啓蒙につながるステップメールで無料動画を紹介し、関心を醸成してから有料講座の購入へつなげる仕組みにしました。

受注・決済:StripeとHubSpotを連携させてその場で決済

次に受注・決済のフローです。ここはStripeとHubSpotを連携させました。Stripeはクレジットカード、Google/Appleペイやコンビニ決済など多彩な決済を選べるツールです。基本料金はなく、決済の際に手数料が発生する仕組みです。また受注後毎週入金してくれるので入金サイクルも短いのが魅力です。

Stripeで支払いリンクを作りHubSpotで作った購入ページ(LP)に貼り付けます。これでオンラインで受注・決済を完結することができます。

配信:Vimeoで限定公開する動画を登録者向けメールで案内

今回は講座を5日間に分け、登録者へステップメールとして毎日新しい講座動画のリンクを送信するスタイルとしました。HubSpotのメルマガ(マーケティングメール)機能を利用します。登録者は購入後5日間のステップメールで動画にアクセス、受講することができます。なお、講座の収録にはStreamYardを利用しています。

StreamYardについてはこちらの記事も参考にしてください。

ステップメールは1on1セッションなどオプション商品のクロスセルの関心醸成も目的としています。

注意:YouTubeでは有料講座の配信はできない

YouTubeでは規約上有料での動画配信はできません。限定公開の機能はあるのですが無料配信のみで利用できます。オンライン講座のように有料配信の場合はVimeoなどのプラットホームを利用してください。詳しくはこちらの記事も参考にしてください。

まとめ:営業・マーケティングの自動化で少人数で効率的なビジネスを

中小企業(特に従業員20名以下)やひとり法人でもっとも貴重なリソースは人員です。そのなかでも製造や開発に関わらない営業・事務はできるだけ効率化したいものです。インバウンドマーケティングを活用することで営業とマーケティングを一体化させ、限られた人数でも効率的な営業活動が可能になります。

  • 限られた営業リソースでホームページやメール、SNSを活用して効果的な営業モデルを作りたい
  • ホームページを安価で短期間に構築したい。初めてホームページを作りたい
  • ホームページを単なる情報提供の場ではなく営業や採用など問い合わせに活用したい
  • 既存顧客へブログやメールマガジンを活用してリピート売上を創出したい
  • 属人化している営業情報を全社で共有し、効果的な営業モデルを作りたい

TMRは中小企業やひとり法人こそ営業生産性を高めるDXが必要と考えています。上記でお困りの方はTMRへご相談ください!