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東京都中小企業振興公社施設でオープンイノベーションに関する講演に登壇

合同会社TMR代表の玉利が東京都中小企業振興公社施設であるOpen Innovation Field TAMA八王子館で中小企業向けオープンイノベーションに関するセミナーに登壇しました。

TMRってどんな会社なの?代表はどんな人なの? → よかったらこちらも参照ください

Open Innovation Field TAMA八王子館は中小企業支援施設

今回のセミナー会場は八王子市にあるOpen Innovation Field TAMA八王子館(OiF TAMA八王子)。東京都中小企業振興公社が運営している中小企業支援施設です。コワーキングスペースやセミナールームを備え多摩地区の中小企業のイノベーションを支援する施設です。

中小企業向けオープンイノベーションへの取り組みが評価された

TMRでは個人向け起業支援やコーチングを提供するだけでなく中小企業向けのコンサルティングも提供しています。他にも小規模組織や複数の組織が混在する環境でのワークショップやアイデアソンの運営も行っておりオープンイノベーションへの取り組みは以前から行っていました。

その中で多摩地区の中小企業向けイノベーション支援施設であるOiF TAMA八王子がオープンイノベーションに関するセミナーを開催する、ということで登壇する機会を頂戴しました。

「中小企業こそオープンイノベーションが必要な理由」

今回のセミナータイトルは「中小企業こそオープンイノベーションが必要な理由」。これは日頃中小企業向けコンサルティングを行なっている中で実感していることでした。(オープンイノベーションについて知りたい方はこちらの記事も参照してください)

イノベーションとDXを体系的に紹介

物価上昇に伴うコスト増で利益が削られていく。この苦境を乗り越えるにはイノベーションによる新商品・サービスの開発(プロダクト・イノベーション)またはプロセス変革(ビジネスプロセス・イノベーション)が必要です。(プロダクト・イノベーション、ビジネスプロセス・イノベーションなどイノベーションについて知りたい方はこちらの記事も参照してください)

今回のセミナーではまずマクロトレンドから中小企業の置かれる苦境を示し、その打開策を考えました。

  • 新商品・サービスと共に価格転嫁を進め単価を高める
  • 新しい販路を開拓し販売個数を高める
  • プロセス変革で生産性を高める
いずれも実現にはイノベーション(変革)が必要ですよね。まずはイノベーションとは何か?を体系的に理解しましょう。
  • イノベーション(変革)とインベンション(発明)は異なり既存技術を組み合わせて新しい価値を創ること
  • イノベーションには新製品・サービス開発だけでなく「攻め」のビジネスプロセス変革も含む
  • DXとはITを活用したビジネスプロセス・イノベーションである

(DXとビジネスプロセス・イノベーションについて知りたい方はこちらの記事も参照してください)

中小企業がオープンイノベーションを手に入れるためには

一方で中小企業がイノベーションを進めるには人材不足という課題が出てきます。

  • 中小企業の86.7%が人材不足が原因でイノベーションが進まないと考えている
  • 特にIT・デジタル人材は90%以上の中小企業で足りない状態
  • 大企業との賃金格差から採用が難しいだけでなく人材流動化も高まる

つまり中小企業が社内リソース単独でイノベーションを進めることは困難なのです。

そこでオープンイノベーションが重要になってきます。これは外部の人材・組織と意図的かつ積極的に連携してイノベーションを生み出すものです。でも外部人材を活用するには整えなければならないことがあります。

オープンイノベーションには"文化"・"環境"・"仕組み"が必要

オープンイノベーションではフリーランスなどの外部人材の活用や異なる企業・組織との連携が必要です。これは単なる外注化ではありません。外部人材との連携し、事業を創っていくためには必要なものがあります。

それは「文化」・「環境」・「仕組み」の3つです。

越境体験で異なる常識を積極的に取り入れる「文化」を作る

越境体験とは境界を越えることです。会社の壁、組織の壁を取り払い異なる常識を持った人・組織との交流体験が得られます。

オープンイノベーションとは自社の常識・能力だけでは解決できない課題を外部人材・組織と一緒に取り組むことです。自社の常識(バイアス)に囚われていては気づかなかった、新しい刺激を得ることができます。

平時は均質性が高い組織の方が効率は高いものです。細かいことまで伝えなくても理解してくれる。「常識」に則った進め方をしてくれる。だから結果も予測しやすい。ですがイノベーションを得るにはこの旧態な常識という制約を外して考えなくてはなりませんよね。

同業他社との交流は戦術的にも近いので学びや気づきも多いことでしょう。さらに異業種との交流ならば全く違うアイデアや常識に触れることができて刺激も得られるでしょう。これはダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の考えにも近いものです。

とはいえ、いきなり文化を変えるのは難しいものです。越境体験合宿などのイベント参加から始めるとハードルを下げやすくなります。

外部人材・組織と日常的に交流できる「環境」を取り入れる

環境は文化を加速させる土台です。外部人材・組織との交流を日常的に行える環境にいれば文化醸成も加速します。常に異なる常識を持った人がすぐ隣にいるからです。例えばコワーキングスペースではフリーランスや様々な企業が同じ空間で働いています。

ふとした雑談から交流が始まり、気がつけばビジネス協業に進む例も珍しくはありません。コワーキングスペースには利用者同士の交流に積極的な施設と、逆に快適な個人ワーク環境を意識した施設があります。どちらも大切なのですがオープンイノベーションの観点からは交流に積極的な施設の方が便利ですね。

もちろん経営者サロンや異業種交流会といったイベントも便利ですが毎日参加できるものでもありませんよね。その点コワーキングスペースを活用すれば日常の中で外部人材・組織からの刺激を得やすくなります。

副業(複業)推進で外部人材と円滑な「仕組み」を作る

仕組みは文化・環境が継続できるよう担保するものです。仕組みがあれば文化や環境はすぐに廃れることはありません。例えば越境合宿参加を研修費として経費処理できるような仕組みがあれば、従業員も安心して越境体験できますよね。

特に有効なのが副業(複業)の推進です。これまで新たな収入源として見られることが多かった副業(複業)ですが、今はむしろ越境体験によるイノベーション創出の価値が高くなっています。

副業(複業)は自社従業員が外部組織とダブルワークする、という越境体験を持ち帰ることができます。もちろん自社従業員の貸し出しだけでなく逆に外部人材を副業(複業)として受け入れるのも有効です。商談のような表面的な接点だけではわからない、社内にどっぷり浸かる体験ができる副業(複業)は貸出元、受入先いずれにもイノベーションを生みやすい環境を作る仕組みとなります。

あなたもオープンイノベーションを手に入れませんか?

TMRではあなたのオープンイノベーションを推進します。

  • 組織内で戦略課題の整理、チームメンバーの目線合わせなどを1日で行うワークショップ
  • 働く環境を変え、刺激を得ることで議論を加速させるアイデアソン型ワーケーション合宿
  • 戦略課題の壁打ちやDXによるビジネスプロセス・イノベーションを推進する提案

外部の目線から新しい気づきを得たいと感じたらお気軽にTMRへご相談ください。