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豊前観光まちづくり協会様の街づくりを整理するワークショップを開催しました

豊前市は大分県の県境に近い、福岡県にある人口約2.6万人の街。豊前市観光まちづくり協会はこの豊前市の魅力を発信し、新しい街づくりを進める組織です。今回は「豊前観光まちづくり協会」様の街づくりの方針を整理するワークショップを開催しました。

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ハレノヒ・プロジェクトで街づくりを進める豊前市

今回ワークショップを開催した「豊前観光まちづくり協会」は豊前市の観光と街づくりを進める社団法人です。豊前市は神楽や祇園といった伝統が今も日常の中で活きている街です。同時に地域住民や移住者が次々と新しいことに挑戦している街でもあります。

観光では豊前市にある修験道の山・求菩提山での森林セラピー®️を観光資源としてインバウンドや都市部からの誘致を推進しています。今回は街づくりに関してワークショップを行いました。

豊前市ではハレノヒ・プロジェクトという4年間の街づくりプロジェクトを進めています。駅前商店街の再生など一定の効果も得たこのプロジェクトも2024年度に最終年を迎えます。ではこのプロジェクトの先にある豊前市の目指す姿はどこにあるのだろう?今回はこの目指すべき姿を豊前観光まちづくり協会の皆さんと一緒に言語化しました。

伝統を大切にしながらも新しいチャレンジを目指している

神楽や祇園といった伝統芸能が残っている市町村はたくさんあります。しかしその多くは保存協会が残している「伝統」に留まります。ですが豊前市はこれらが日常の中で活きている街。市内では地域ごとの祭りで本物の神楽が催されます。子供たちも神楽や祇園に親しんでいて文化として大切に継承されています。

同時に新しいチャレンジに積極的な街でもあります。若い世代が神楽とジャズや和太鼓を合わせた若楽(じゃらく)など新たなフュージョンを生み出しています。シャッターを閉じた店が増えた商店街でも若い人が古着屋などの新しいビジネスを試みています。

伝統を大切にしながらも新しいチャレンジを目指している街、それが豊前市です。

多忙な毎日が仲間意識を強めるが意識合わせの時間が作れない

豊前観光まちづくり協会は少人数で観光と街づくりを担っています。観光案内所の機能やコワーキングスペース「ZigZag」運営、地域イベントの開催など毎日仕事や問い合わせが押し寄せます。日々顔を合わせて数多くのタスクを解決していくことで仲間意識は強く結ばれています。

一方で街づくりの優先順位や価値観などを話し合う時間は作れません。ハレノヒ・プロジェクトも最終年を迎え、新しい豊前市のあるべき姿をじっくりと考えるべきタイミングでしたが、一人ひとりが本当に考えていることを話し合う機会もありませんでした。

ワークショップで「目指す街の姿」の目線合わせと言語化を行う

そこで今回ワークショップでは「目指す豊前市の姿」を共通言語化することを目指しました。多忙な業務を考えると0.5日のワークショップを2日に分けて行うのが精一杯です。そこで以下のアジェンダを設定しました。

  1. 理想の街を言語化、理想の姿と守るべき価値観を明確にする
  2. 理想と現状のギャップを明確にし課題をあぶり出す
  3. 課題に優先順位をつけ、重要課題への解決策を考える

ワークショップではひとりで数多くのアイデアを書き出すソロワークとチームでアイデアを収斂させるディスカッションを繰り返します。これにより段々とバイアスを外したアイデアを多く考えられるようになります。また多数のアイデアを収斂させることで徐々に目線が合っていきます。

課題抽出と解決策ではアイデアスケッチの手法を用いました。合計1日という限られた時間でしたが豊前市のもつ強み・資源を最大限に活用できる解決策を考えることができました。具体的な施策のアイデアも次々と出てきて生産的な2日間となりました。

守るべき価値観とチャレンジの両立が生み出す「豊前プライド」

ワークショップを経て「豊前プライド」というパワーワードも生まれました。これは神楽・祇園などの伝統を守るプライド、高品質な食材を作るプライド、そして失敗を恐れずに新しいチャレンジを生み出すプライドです。

この伝統とチャレンジという、一見すると相反するものを併せ持つ豊前市の特徴は市民一人ひとりのプライドが支えている、という考え方です。シビックプライド(街に対する市民の誇り)が高い街はどんどん新しい試みが生まれ、より良い街になる傾向があります。豊前市に「豊前プライド」が根付くことでますます良い街になっていくことでしょう。将来が楽しみに感じるワークショップでした。

ワークショップ受講者の声を紹介します

今回ワークショップに参加いただいた方からコメントを頂戴しています。

"豊前観光まちづくり協会(以下協会)は様々な立場から参加して構成しています。会長の私は製造業の工場長、協会職員、豊前市役所公務員、地域おこし協力隊。目指すところは同じはず。

しかし方法論や手段や言葉は沢山の選択肢があります。タマリンの熱く、そしてユーモアタップリの手法に徐々にみんなが溶き解されて行くのがわかりました。

特に若いスタッフの意識高い発言に涙が出そう(>_<)みんなで改めて目標定め頑張れそうです!"

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田北信行様(豊前観光まちづくり協会 会長)

"地方のまちから若者の流出が簡単に止められない中、小さくても前向きな変化を続けることで、「離れても地域を想い続けてほしい」「Uターンや移住を目指す場所になりたい」との思いから豊前市では令和3年度よりハレノヒプロジェクトに取り組んでいます。まちで活躍する大人の姿を、次世代を担う若い世代へ伝え、このまちで働く、暮らす魅力を感じてもらうことを目標としたプロジェクトも3年目となり少しずつですが活動・活躍が増えてきているところです。

この事業の中枢を担って頂いている「豊前観光まちづくり協会」。会長以下、スタッフの情熱と行動力がプロジェクトの推進力となっています。

今回のワークショップにより、改めて沢山の想いを言葉にし、共感とともに共有する手法を学びました。ワークショップが進むにつれて、日々積み上げてきた関係が、より深まっていくのを実感したところです。パワーワード「豊前プライド」も生まれ、タマリンマジックに浸った一日でした。ありがとうございました。"

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井上由美様(豊前市役所 産業建設部商工観光課 課長)
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多忙な業務の合間に半日x2回のワークショップを行い皆が目指す理想の街づくりを言語化することができた。

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